歯科コラム

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小児矯正は何歳からはじめる?

2024.08.08

小児矯正は何歳から始めるべき?

小児矯正は何歳から始めるべき?

木津川市相楽台にある、さがなかの歯医者さんやまもとでは、患者様の天然歯を守り、お悩みに真摯に向き合うことを大切にしています。当院は、患者様が安心して通院でき、気軽に質問や相談ができる「ウェルカムな雰囲気」を目指しております。些細なことでも、どんなことでもお気軽にご相談ください。お子様の健やかな成長を願う親御様にとって、歯並びの問題は大きな関心事です。「小児矯正は何歳から始めるべき?」この疑問に、院長がお答えします。しかし、この質問への答えは一概に言えるものではありません。お子様お一人ひとりの状況によって、最適な開始時期は異なるのです。このブログでは、小児矯正の時期についてくわしく解説します。

小児矯正の3つの時期

小児矯正は主に3つの時期に分けられます。それぞれの時期で治療の目的や使用する装置が異なりますので、くわしく見ていきましょう。

早期治療(0期治療)【3〜5歳】

早期治療は、主に3〜5歳頃のお子様を対象としています。この時期の治療目的は、悪習慣の改善やあごの発育促進です。例えば、指しゃぶりや舌突出癖などの口腔習癖は、将来的な歯並びの乱れにつながる可能性があります。
早期治療では、ムーシールドやプレオルソなどの装置を使用します。これらの装置は、お子様の口腔内の筋肉の働きを調整し、正しい口の閉じ方や舌の位置を身につけるのに役立ちます。また、あごの発育を促すことで、将来的な歯並びの問題を予防することも期待できます。

混合歯列期治療(1期治療)【6〜12歳】

混合歯列期治療は、乳歯から永久歯への生え変わり時期に行う治療です。この時期は、お子様のあごの成長が活発な時期でもあるため、あごの成長誘導や歯並びの改善に適しています。
この時期の治療では、拡大床、T4K、リップバンパーなどの装置を使用します。拡大床は上あごを広げるのに効果的で、歯並びのスペースを確保するのに役立ちます。T4Kは、あごの成長を誘導し、正しい歯並びを促進します。リップバンパーは、唇の圧力から歯を保護し、歯列弓の拡大を助けます。これらの装置を使用することで、永久歯が生えてくるスペースを確保したり、あごの成長バランスを整えたりすることができます。

永久歯列期治療(2期治療)【13歳以降】

永久歯列期治療は、永久歯が生え揃った後の最終的な歯列矯正です。この時期の治療目的は、歯並びを完全に整えることです。主に使用される装置は、マルチブラケットやマウスピース型矯正装置です。マルチブラケットは、歯の表面に装着する小さな金具(ブラケット)とワイヤーを使用して歯を移動させます。マウスピース型矯正装置は、透明な樹脂製のマウスピースを使用するため、見た目が気になる方にも人気です。

この時期の治療は、大人の矯正治療と同様のアプローチでおこなわれます。歯の位置を細かく調整し、理想的な歯並びと噛み合わせを実現します。

症状別の開始年齢の目安

受け口

受け口の場合、4〜5歳頃からの治療開始がおすすめです。
受け口は、下あごが前に出ているように見える状態です。しかし、実際には上あごの成長が不十分なことが原因であることも多いのです。4〜5歳という早い段階で治療を始めることで、上あごの成長を促し、あごのバランスを整えやすくなります。

出っ歯

出っ歯の場合は、8〜10歳頃からの開始が理想的とされています。
出っ歯は、上の前歯が前に突き出ている状態を指します。多くの場合、上あごが前に出すぎていることが原因です。8〜10歳頃は、下あごの成長が活発になる時期です。この時期に治療を始めることで、下あごの成長を利用しながら、上下のあごのバランスを整えることができます。

ガタガタの歯

ガタガタの歯の場合は、奥歯の噛み合わせの状態によって開始時期が変わってきます。
ガタガタの歯の原因はさまざまです。歯のサイズとあごのサイズのミスマッチ、早期の乳歯の喪失、口呼吸などが原因となることがあります。これらの原因に応じて、適切な治療開始時期が異なってくるのです。そのため、経験豊富な歯科医師による個別の診断と判断が特に重要になります。

小児矯正の早期治療、メリットとデメリット

小児矯正を早期に治療を始めることには、メリットとデメリットの両方があります。その両方を知りお子様にとって最適な時期を一緒に考えていきましょう。

小児矯正の早期治療の4つのメリット

あごの健全な発育促進

早期治療により、あごの成長を適切に誘導できる可能性が高まります。

将来的な治療期間の短縮

早期に介入することで、後の治療をよりスムーズに進められる可能性があります。

口腔習癖の改善

指しゃぶりなどの悪習慣を早期に改善することで、歯並びの乱れを予防できます。

発音や咀嚼機能の向上

早期に歯並びを改善することで、言葉の発音や食べ物を噛む機能が向上する可能性があります。

小児矯正の早期治療の4つのデメリット

治療期間の長期化の可能性

早期に始めると、全体的な治療期間が長くなる可能性があります。

お子様自身の協力が必要

年齢が低いお子様の場合、治療に対する理解と協力を得るのが難しい場合があります。

費用面での負担

治療期間が長期化すると、総合的な費用が高くなる可能性があります。

成長に伴う再治療の可能性

成長期の治療は、その後の成長によって再度調整が必要になる場合があります。

専門家への相談が重要です

小児矯正の開始時期は、お子様の個別の状況を考慮して決定することが重要です。早期発見・早期治療が効果的な場合もありますが、すべての子どもに当てはまるわけではありません。歯並びに不安がある場合は、矯正専門の歯科医師に相談することをおすすめします。当院では次のような観点から、お子様に最適な治療計画をご提案します。専門医による詳細な診断と適切な治療計画が、お子様の健やかな健康につながります。

1. 現在の歯並びとあごの状態の詳細な診断
2. 将来的な成長予測
3. 家族の遺伝的傾向の考慮
4. お子様の生活習慣や口腔習癖の評価
5. 治療のタイミングと方法の選択

さがなかの歯医者さんやまもとでは、お子様の成長に合わせた丁寧な診断と説明を心がけています

当院では、単に「何歳だから治療を始める」というのではなく、お子様お一人ひとりの状況に合わせた最適なアドバイスをご提供いたします。小児矯正は、お子様の健康と笑顔に大きく影響する重要な治療です。さがなかの歯医者さんやまもとでは、豊富な経験を持つ歯科医師が丁寧にご説明させていただき治療を進めております。早すぎず、遅すぎない、ちょうど良いタイミングで治療を始めることが理想的です。小児矯正について気になることがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

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