歯科コラム

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保険外の入れ歯の種類

2023.04.29

入れ歯、と聞くと大きな総入れ歯を想像する方も多いのではないでしょうか。

入れ歯は1本単位で作ることが可能で、大きさや種類もさまざまです。

今回は、そんな入れ歯の中でも、保険外の入れ歯の種類について、お話しします。

 

 

金属床義歯(メタルプレートデンチャー)

義歯とは、入れ歯のことを指します。

保険適用の入れ歯では、歯ぐきを覆う土台の部分がピンク色のプラスチックで作られますが、金属床義歯では文字通り、土台を金属で作製するのが特徴です。

 

金属床義歯は土台の部分を頑丈な金属で作製するため、プラスチックの約4分の1の薄さにすることができます。

厚みが薄ければ薄いほど、違和感を減らすことが可能ですので、金属床義歯のほうが圧倒的に違和感は削減できるといえるでしょう。

 

また、金属はプラスチックと比べ熱伝導性が高いため、食べ物の温度が伝わりやすいです。

一見すると、食事のおいしさと温度はそこまで関係ないようですが、アイスを食べたとき冷たいと感じられたり、熱々の料理を食べたときにその温度が伝わったりすることで、さらに食事を楽しむことができているのです。

 

金属製とはいっても、おくちを開けたときに見えやすい部分は自然にみえるようにプラスチックで作られるので見た目で目立つことはありません。

薄くても丈夫で壊れにくいものが作りたい方にはおすすめの入れ歯です。

 

ノンクラスプデンチャー

クラスプとは、「バネ(留め金具)」のことを指し、デンチャーとは「入れ歯」を指します。

つまりバネ(留め金具)のない入れ歯のことをノンクラスプデンチャーと呼びます。

 

保険内の部分入れ歯は、ご自身の歯に入れ歯を固定するための金属製の留め具がつくため、笑ったりすると金属が見えてしまうことがあります。

しかしノンクラスプデンチャーでは、金属を用いることなく作製されるため、見た目に気になることがありません。

 

金属を使用しないため、金属アレルギーの方でも使用することが可能です。

また、特殊な樹脂を用いて作られるため、装着感が良いと感じる方が多いようです。

初めて入れ歯を装着するとき、その存在感になかなか慣れることができない方もいらっしゃいますが、ノンクラスプデンチャーは比較的慣れやすい、とされています。

 

ただし、材料の性質上、壊れたときの修理が難しく、他と比べて寿命が短い入れ歯といわれています。

また、おくちの中の状態によっては作製が難しいこともあるので、まずは歯科医院で相談してみましょう。

 

インプラントオーバーデンチャ

インプラントオーバーデンチャーとは、インプラントを用いて入れ歯のお悩みを解決する治療法です。

顎の骨に数本のインプラントを埋めて、そこに入れ歯を固定することで、噛みにくさやズレやすさをなくすことができます。

 

インプラントオーバーデンチャーは、歯に固定する必要がないため、留め具が目立つこともありません。

よく噛めて、目立ちにくく、違和感も少ない入れ歯といえます。

おくちを動かしたときに入れ歯が外れてしまう、などというお悩みもなくなります。

 

インプラントは歯を補う方法として理想的ですが、固定式のインプラントでは、かなりの本数が必要になり、費用もかかってしまいます。

インプラントオーバーデンチャーの場合、少ない本数で支えることができるため、コストを抑えることが可能です。

 

残っている骨の状態や健康状態によっては、インプラント治療が行えない場合もありますが、安全に治療が行える状態かどうかきちんとチェックをしてから行いますのでご安心ください。

 

 

どの入れ歯にも、メリット・デメリットはあります。

大切なのは「なにを重視しているか」です。

当院では、一人ひとりの理想に最も近い治療を提供するため、患者さまのご意見を大切にしています。

ご自身に合った治療法を、一緒に探していきましょう!

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